憧れの海外登山の振り返り③
2020年8月4日〜18日で
ロシアのアルタイ山脈最高峰ベルーハ山(4509m)に登ってきました!
今回はその記録について思い出しながら綴っていきたいと思います。
…その③!
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【8月11日】C2へ
夜はつんざくような雷⚡️
朝になりテントから出るもどんよりした天気。
今日出発出来なければ、この後の予定が崩れ、ましてや頂上に立てれないかもしれない。
パパ(ガイド)と隊長が話し合った結果、
パパの口から
「Let's Go!」
…よっしゃあ!!
今日は氷河→雪壁(ドローンパス)→氷河→C2
の行程だ。
C1からすぐ横の氷河を歩き、
雪壁(ドローンパス)を越える。
未開の地、氷河の雪田をいく。
この雪田は山に囲まれ、窪みになってる為に無風状態
めちゃくちゃ暑い。灼熱。
クレバスもあちこちにあるので、ロープを繋ぎ慎重に進んでいく。
クレバス(英語:crevasse)とは、氷河や雪渓などに形成された深い割れ目のことである。
↑クレバスの上を通ったり、隠れてるクレバスにも注意して歩く
クレバスの使い方
正しい渡りかた?
最後の登り坂
ピークはあの山の奥にあるそうだ
一瞬ピークが見える
17:20 C2(標高:3800m)に到着…!!
↓イカした雪だるまがお出迎え
近くのナイスガイに聞いたらロシア式雪だるまは三段が普通だという。
設営し、ご飯を食べ、明日は早いので寝る時間になった。
だが、興奮して眠れそうにない。
少し散歩しよう…。足跡あるし…。
標高3800mでの影響か、息がすぐ上がる。息苦しさを感じながらも、
辿り着いた小さいピークからの景色
「あぁ来て良かったあ。」
今夜のC2のお客さん
テントの住人は明日ピークを目指す模様
今夜は21:00に就寝。
天気の関係で23:30起床、24:00出発となった。
2時間半しか寝れないハードスケジュールになった。(早く寝とくべきだった)
寝て明日に備えよう…。
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【8月12日】アタック開始!
23:30起床
めちゃくちゃ質の良い睡眠が取れた。星が綺麗だった。
他の隊員は寝れない人や、吐いてる人もいたそうだ…。
24:15 アタック開始
動き始めても息苦しさはあまり感じられず、体は絶好調だ。
高度順応が上手くいってて良かった。
真っ暗だがヘッドランプで崖、クレバス、雪庇ギリギリを横切って行くのが分かる。
難所では渋滞で待ち時間が長くなった。
切り立った崖で一列に並びながら、ありったけの服を着て、行動食を食べる。
昨日の雪田を歩いたときの雪溶けで靴下が若干濡れた状態だったため、つま先を動かし続けないと凍るのではないかと本気で思った。
早く自分の番になれと願い続けた。
後ろで一つ上の先輩が「寒さで腹の調子が悪い」とずっと言ってるが、出来る場所もないので気の毒だとマジで思った。
だいぶ高い場所に着いた。
太陽の日を浴びたい想いが強い。
寒すぎる。。
先輩の腹が崩壊寸前なのが繋いでるロープで伝わってくる。
「出せる場所がいつ見つかるか分からないけど、頑張って」自分は応援してた。
日が出始めた。ロシアで初めてのご来光だ。
…少しでも高いところから見ようと思ったので、
「あの斜面を登るための列の所まで行ってご来光をちゃんと見よう」
「着いた…!」
振り返ると、ご来光の下に一本の足跡とうずくまっている人がいた。
「なんかいるぞ……」
渋滞待ちの人たちが「fantastic」や「wow」とか言ってるなか、
先輩がめちゃくちゃ目立つところでうんこしてた。
後から聞いた話だと道のりから離れた、目立たない場所まで行ったそうだ。
ズボンを下ろした瞬間に眩しい光が自分を照らし出したらしい。
頂上直下の斜面
最後の急登
登りきった…!
「んめっっちゃ、綺麗」
頂上まであとは緩やかな斜面を登るだけだ、、
着いたあぁ…!
…着いちゃった…。
先輩もおめでとうございます!
日本では見られない地平線まで続く山々の光景。
そして今いる場所より高い場所は見渡す限り見当たらない…!
とにかく登頂できて良かった。
「寒い…帰ろう。」
この冷え切った体で下る事を考えるだけで憂鬱だ。
「よし、戻ろう…!」
なるべく早く帰らなければ、
気温が上がり雪が溶けて、雪崩の危険性があるのだとか。
C2へ帰ろう。
壮大すぎ。
気温が上がってて今にも崩れそう
「デケェ!!」
暖かくなりアイスファールが起こる
無事C2に付き、食事を取り、撤収。
昨日通った道を戻る。
みんなめちゃくちゃ疲れてる。
ひたすら灼熱の雪田を歩き通す。
15:00 C1に到着
昨日は11時間行動、2時間半睡眠し、
今日は15時間以上の行動でした。
夕焼けに染まるベルーハ峰
無事にアタックを終える事ができました。
皆さまありがとうございました!
Продолжение следует
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【8月13日】アッケム湖へ
朝はゆっくり起き、昨日一緒に登頂できたロシアの方々と記念撮影をしました!
C1から8時間程かけてアッケム湖へ向かう
ベルーハよ、さらば
途中の覚悟が必要な橋
アッケム湖にはキャンプ場があり、ロシア人からも「秘境の地」と呼ばれる観光地だ
「ミョンミョン」は「ビィィ~~ン」から「ビョヨォヨォ~~~ン」に進化。
結構上手になりました。
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【8月14日】Tungur村へ
アッケム湖→Tungur村まで
9時間ほど綺麗な樹林帯を歩き、バスで約2時間でなんとか到着。
(荷物めっちゃ重たくて肩に感覚ないって…)
【8月15日】休暇
飯まじうめぇぇえ!!!
ポテチとビール最高かっっ!!!
その後宴会🥳
夕方、ノヴォシビルスクまでバスで向かう🚌
ガイドのパパ、娘たちとここでお別れ。
【8月16日】市内観光
午前中にノヴォシビルスク市内に到着。
そのまま市内観光へ。
ノヴォシビルスク動物園へ。有名らしい。
なんの動物か忘れたが、恐らく睾丸だ。
乳の可能性もある。
夜はロシア山岳会の方々との答礼夕食会。
【8月17日】最終日
飛行機の時間までまたもや市内観光。
お土産を沢山買う(チーズは高くて断念)
(結局大量のビールとカルパスを選んだ)
アダルト雑誌は何故か買えなかった。
飛行機で日本へ🇯🇵
ー終わりー
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遠征の振り返りは以上になります!!!
長い文章でしたが、
最後まで見ていただきありがとうございます!